川崎の蕎麦屋
2012 / 10 / 25 ( Thu )

3ヶ月前のある夜。
その日も仕事が遅く、夕食は諦めることにしました。

川崎駅からホテルに帰る道の途中、その日に限って道を間違え、遠回りすることになりました。
通り掛かった蕎麦屋の前。
「おきゃーさん、おそばおーしーよー。 たべてって」
甲高く大きな声。

白髪交じりで肌も荒れている、決して若いとは言えない中国人の女性でした。

なんかオモシロくなり、諦めていた晩御飯を食べることにしました。
ワタシが店に入ると、その女性も一緒に入ってきました。
客引きではなかったようです。

23:30。 閉店間際だったようです。
彼女は店の外で閉店の準備をしていた時、ワタシが通り掛かったようです。
客はワタシ一人。

「じゃあ、ざる蕎麦、ください」
「あい、ありがとごさます」
笑ってしまいそうになりましたが、一生懸命なことは理解できました。

店の奥で彼女がワタシのざる蕎麦を作り始めました。
料理する人なんだな。。

間もなく、彼女が泣きながら話をする声が聞こえてきました。
その声はだんだん大きくなり、最後には叫び声とも思えるような声になりました。
蕎麦の作り方で怒られているようです。

彼女は前に勤めていた蕎麦屋で教えられた通りに作ったのに、それが違うと怒られ、納得がいかなかったようです。
「こーゆてたほーがおーしーです」

ちょっと不安になりましたが、ワタシは彼女が作った蕎麦を食べたくなりました。

店主らしき人が謝りに来ました。
おつまみっぽい煮物を持ってきてくれました。(嬉)
「お見苦しいところをお見せしてしまいまして。。」
「いえいえ。 彼女から呼び止められてこのお店に入ってきたので、せっかくだから彼女が作った蕎麦を食べさせてもらえませんか?」
「いえいえ、そういうわけには。。」

結局、主人が作った蕎麦を頂きました。
が、食べ終わる頃、彼女が蕎麦を持ってきました。
「せっかくつくったから、たべてくーさい」
後ろを覗きましたが、主人の姿はなく。
なんだかなぁ。。

一口だけ頂くことにしました。
それが。。
とても美味しかったのです。
口に入れた瞬間、蕎麦の香りがフワっとして。
全部食べてしまいました。

そんなことがあって、それから2週間に1度くらい、その店で夕食するようになりました。

ここ1ヶ月位、彼女の姿を見なかったのですが、今夜久し振りに見ました。
今は蕎麦作りを任されているようです。

「いらさいまーせ!」
相変わらず高いトーンの大きな声。
ポピュラーシンガーとして歌ってもらいたいくらいの、高くて済んだ声です。

「おまたせしーした」
遠くのテーブルから、声が聞こえてきます。

ちょっとしたトラブルがあったみたいです。
インド人っぽい男性が、注文した商品と違っていたらしく、彼女に何か言っていました。

んー。。
インド人と中国人が片言の日本語で会話をしています。
ワタシからしてみれば、会話になってない。
最終的に客のインド人の方が謝っていました。
え? なんで通じ合えたんだろう。。?
不思議でした。。

間もなくワタシのカレーセットが運ばれてきました。
美味しく頂きました。
やっぱり彼女が作る蕎麦は美味しいと思いました。

明日は金曜日。 埼玉の家に帰れる日。
今週一週間、長かったなぁ。

週末はどうしよう?
天気悪そうだしね。
ギターの手入れでもしますかね。。


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